今日はNYで働いていて、年末にDCに遊びにきた高校時代の塾の同級生と、ナショナルギャラリー美術館に行った。前回は宗教画を主に見たので、今回は印象派をメインに見てきた。ナショナルギャラリーは、「マネの部屋」「ゴッホ・ゴーギャンの部屋」「18世紀アメリカ風景画の部屋」といった具合に、部屋ごとにテーマがある。選りすぐりの作品だけが空間を贅沢に使って配置してあり、とてもアットホームな雰囲気。有名・無名のありとあらゆる作品が所狭しと並べてあるルーブル美術館とは対照的だ。今日は面白い発見を2つほどした。
まず、当時の女性は非常に美しく描かれている。しかし、アメリカの女性画家Mary Cassatt (1844 - 1926) が描く女性は、それほど美形というわけでもない。はっきり言ってふつうのおばさんである。モネやセザンヌの描く女性とはあきらかに違う。これは、モネやセザンヌがモデルを美化して描いているのか、それとも彼らは美しい女性しかモデルにしなかったのかどちらなんだろう?いずれにしても、女性が女性に対して評価が厳しいのは、当時も今も変わらないようである。ちなみに、カサットが描く子供は、お人形さんのようにかわいい顔をしているわけではないが、子供らしさがあふれている。 もう一つの発見は、マネの「日本の犬」の絵。手前に転がっているのは日本人形で、左上にはご丁寧に犬の名前もちゃんとTAMAと描かれている。うっかりそのまま流しそうになったがよく考えてみたい。犬の名前が「タマ」とはいかがなものだろうか。タマといえば犬ではなくネコの代表的な名前で、国民的アイドルのサザエさん家のネコだってタマだ。 マネは勘違いをしたのだろうか。それとも日本で「タマ」という名の犬に出会ったのだろうか。ナゾは深まるばかり。
by dc20036
| 2005-12-30 10:05
|
カテゴリ
以前の記事
2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||