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SWOT分析 (C)

SWOT(スウォット)分析とは、企業を
Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会・チャンス)・Threat(脅威)
の4つの軸から分析する方法である。

これまでの仕事でも使うことがあったが、じつのところ、いったい何の役に立つのかピンとこなかった。たしかに名前はかっこいいし、4つのマトリックスにすると見栄えもよいが、結局は単なる情報のリストにすぎない。しかも各項目の定義があいまいだったのでフィーリングで分類していた。(とくにT(脅威)とW(弱み)の違いはよくわからなかった)

しかし、昨日のマーケティングの授業で、このSWOT分析から戦略を立案する応用を習い、まるで目からウロコが落ちたようにすっきりとした気分になった。

4項目のうち、S(強み)とW(弱み)には内的要因(会社特有のもの)で、O(機会)とT(脅威)は外的要因(環境や業界のもの)なのだそうだ。例えば、「調達コストが高い」という短所については、原油価格の高騰という業界共通の問題であればT(脅威)にあたり、取引先との関係悪化という会社の事情であればW(弱み)となる。

SWOTの各項目の洗い出しが終わったら、この結果から以下の4パターンの戦略を考える。
SO戦略: 強みをいかしてチャンスをとらえる
WO戦略: チャンスをいかして弱みを克服する
ST戦略: 強みによって脅威を避ける
WT戦略: 弱みを最小化して脅威を避ける
なんだか分析するまでもなく当たり前のように見えるかもしれないが、実際の企業はもっと多くの項目があり、非常に複雑になっている。優秀な経営者だったら、本能的・直感的に正しい戦略をとる才能がそなわっているが、そうではないたいていの人は、このように現状を客観的に分析して選択肢を挙げて、その中から戦略を選ぶことが効果的なのかもしれない。
by dc20036 | 2006-02-10 10:55 | 大学院(MBA)
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