昨日は世界銀行主催の"Opera Gala"というコンサートを聞きに行った。このイベントは、さまざまなオペラ作品の歌を聴かせるコンサートで、歌手の年齢層も幅広い。
有名な曲ばかりだったのでどれもなじみがあったし、すべての曲について、簡単な解説と、歌詞とその英語訳が配られたので、私のようなオペラ初心者にはありがたかった。 また、ジョージメイソン大学の音楽学部のBaker教授によるオペラ解説もあって面白かった。同氏によると、オペラに出てくる男性はたいてい優柔不断で情けないが、それに対してオペラの女性は、強くて自分の意志をしっかり持って生きているそうだ。たしかに、蝶々さんやカルメンはピンカートンやホセよりも相当しっかりしている。さらに、女性のオペラ歌手はかなり体格がよいので、よけいにたくましく見えてしまう。(最近のオペラ歌手はずいぶんとスリムになってきているようだが。) コンサートで歌われたのは 蝶々夫人 「ある晴れた日に」 リゴレット 「おんなごころ」 カルメン 「闘牛士の歌」 椿姫 「乾杯のうた」 セビリアの理髪師 「ある声が今しがた」 フィガロの結婚 「手紙の歌」 など。 驚いたのは歌手の経歴だ。音楽と二重専攻で政治学も学んでいたり、世界銀行でバンカーとして働いているような「二束のわらじ」の歌手もいた。しかもレベルは趣味の域を超えていて、プロとして劇団に入っていたり、コンクールで優勝してたりする。天は二物も三物も与えるようだ。
by dc20036
| 2006-05-19 12:04
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